借金をしたことがあると住宅ローンは組めないの?
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40代主婦です。同年代の夫は去年脱サラして個人事業主になり、現在ではそこそこの収入があります。夫は調子の良い人で、収入が増えたのだからマンションでも買おうと言い出しました。うちは長年貧乏生活に耐え、老朽化した団地に住んでいます。それというのも夫が後先考えずに借金をしたせいです。現在は借金はありませんが、3年前に過払い金請求で清算した感じです。これはブラックリストに載っているでしょうか? 住宅ローンに通る可能性があるか教えてください。
問題なく完済していれば大丈夫です
ひとまず借金を清算されたとのことですから、よかったですね。過払い金請求をすると、ブラックリストに載ってしまう場合と載らない場合があります。既に返済が終わっている借金に対しての請求なら問題ありません。返済途中で請求をすると、一時的に載る可能性があるようですが、いずれにせよ完済されているのであれば大丈夫です。過払い金請求のためにブラックになっている、ということはないはずです。
ただ、完済が3年前とありますが、それ以前に支払いが滞るようなことはありませんでしたか? もし滞納をしたことがあれば、それがマイナスの情報としてまだ残っているかもしれません。住宅ローンの審査は厳しいですので、焦らず慎重に行動なさってください。マイナスの情報は、何事もなく数年経てば消えます。ただし職歴が短いのは不利です。勢いでマンションを買おうとせず、数年間は貯金を貯めるようにご主人を説得されてはいかがでしょうか。
事業を始められてから収入が増えたご様子ですが、ご主人は過払い金請求の後に、クレジットカードを契約されたり、車のローンを組まれたり、携帯電話を分割で購入されたりしましたか? もしそういったことができているようでしたら、ブラックリストには載っていないと思います。それらの審査に落ちたことがあれば、住宅ローンに申し込むのは時期尚早です。
借金がある状態での住宅ローンの申込みで効果的な方法とは
住宅ローンを組む際には、金融機関の審査を通過するために様々な条件をクリアーする必要があります。例えば、このローンでは融資の限度額は年収の五倍程度となり、物件の八割程度のローンが組める事が一般的です。このローンの審査で重要になるのが、安定した給与所得のある方で、毎月一定の金額を上回っている事が必要になるのです。この住宅購入の為の融資で、金融機関が一定の条件を設定するのは、これが高額な融資で、信用力の高い方に限定して貸し出しを行うためなのです。
この中でも、安定した給与所得があるという条件は重要で、勤続年数が一定の基準を満たし、年齢が六十歳未満であることも重要な要素になります。又、これまで借金の返済に延滞や滞納などのトラブルがないことも重要で、クレジットカードのキャッシング枠やカードローンの利用履歴などにも注意が必要になるのです。
金融機関の行う住宅ローンの審査は、通常の借り入れよりも厳しいために、年収、融資額、勤務先といった基本的な条件に加え、その他の条件も重視される事になります。その中でも特に重要なのは、クレジットカードのキャッシング枠の利用や、カードローンの利用履歴などです。これらのサービスの過去の利用で、延滞や滞納などがあったり、現在の借り入れの状況で複数の金融機関から融資を受けている状況や、クレジットカードの所有数なども審査の対象となりますので、事前に注意が必要になるのです。
このクレジットカードの場合は、キャッシング枠を利用していなければそれ程大きな問題になることはありませんが、複数のカードの所有は審査に影響を与える可能性もあります。クレジットカードのキャッシング枠は手軽に借り入れができ、複数枚を所有する事で高額な借り入れが可能になるので、このローンを組む際に審査に影響を与える事があるのです。その為、住宅購入で金融機関から融資を受ける際には、これらのポイントに注意が必要になります。